スロッティングツールを使って内径キー溝加工してみた

1.お客様の要望を聞いて

内径キー溝加工を行うにはスロッター、ブローチ盤、放電加工機などで加工を行うやり方があります。
一方で、複合加工機で「旋削、ミーリング加工、穴あけなどと一緒に加工出来たら楽なんだけど」というお客様の声を多く聞いてます。
要望を聞くとどうしても実現したいと思い、色んなツールメーカーさんをあたってみました。

そんなときに出会ったのが、このツールです!

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スロッティングツールの外観

2.スロッティングツールの特徴

スロッティングツールという工具です。これはイタリアのM.T.s.r.lさんのスロッティングツールです。
ブリゲッティさんのツールも有名ですね。
どちらも海外メーカーのツールですが、発想がとてもユニークなんです。

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まず刃物が後方に下がります。
次に刃物が前方に出て、ワークに接触。

このようにキツツキのように刃物を往復運動させることで、キー溝を加工していきます。
今はコロナ渦で中々、学生さんの工場見学が実施出来ていませんが、機会があれば見せたい加工の1つですね!

ちなみに今回は、WT-250IIという機械で加工してみました。上下2タレットの機械で、今回は上タレットにスロッティングツールを付けています。

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WT-250IIの内観

3.どうやって動いている?

で、これよく頂く質問があります。「これどうやって動いてるんですか?????」
特に機械や工具好きの方は駆動方式が気になって仕方ないという感じで、食い気味に質問を頂きます。(お気持ち、とてもとてもよく分かります。)

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一般的なミーリング加工の様子

実はこれミーリングでも使うタレット内部の回転機構をホルダー内で直線運動に変換することで、この動きが実現されています。(これ作った方、絶対頭柔らかいと思いました。)
機械内部の機構を使うことにより、標準の機械でこのような特殊な加工が出来るようになってます。

加工後のワーク。キー溝完成してます。

4.まとめ

まさに工具と機械がうまくコラボレーションされて、新しい複合加工の領域が出来ているのがとても興味深いと感じました。
またこのように面白い加工ツールと複合加工機の事例を紹介出来ればと思います!

YouTubeで今回の加工のフル動画もUPされているので、興味ある方はご視聴頂けると嬉しいです。

スロッティングツールを使った加工は7:00~です。