【新機能のお知らせ】Dr. Tool に「摩耗検知機能」が搭載

中村留精密工業株式会社(石川県白山市、代表取締役社長:中村匠吾)は、工作機械や工具の破損検知 を行う「Dr. Tool」に新たに摩耗検知機能を搭載することを発表いたしました。
これにより不良ワークの発生リスクを最小限に抑えると同時に、工具を限界まで活用できるため、コスト削減に大きく貢献します。

発表に合わせて紹介動画が公開されております。以下の動画もぜひご覧ください。

■YouTube
工具摩耗を検知して不良品を防ぐ!?Dr. Toolが大幅アップデート!
https://youtu.be/X6atB8B_W8Q

■Dr. Toolとは
Dr. Toolは工作機械や工具の破損検知を行うAI/IoTソリューションです。
工作機械の稼働状況のリアルタイム見える化+機械・工具の状態管理が可能となります。

drtool

■Dr. Toolの詳細はこちら
https://www.bridg3.com/dr-tool

■摩耗検知機能の特長
摩耗検知機能では、回転工具における電流値(加工負荷)を加工サイクルごとに記録・プロットし、加工の進行に伴う電流値の推移を波形として可視化することができます。

Dr. Tool画面_電流値

過去データに基づいて破損直前の電流値付近にしきい値を設定することで、工具が破損する前に機械を停止させる運用が可能となりました。

Dr. Tool画面_しきい値

また、従来の加工ワーク数や加工時間を基準とした工具交換では、工具個体差や加工条件の変化により適切な交換タイミングを見極めることが難しく、過剰な安全マージンを取ることで工具コストが膨らむ課題がありました。
摩耗検知機能では、リアルタイムに収集される電流値データをもとに、工具の摩耗状態を正確に把握するため、サイクル数に依存せず、個々の工具のコンディションに合わせた最適な交換タイミングを実現します。
視覚的で直感的な操作性により、誰でも簡単に活用できる点も大きな特長です。

■開発の背景
「Dr. Tool」は、販売開始から1年で多くのお客さまに導入され、工具破損検知による生産トラブル低減に貢献してまいりました。
しかし、お客さまとの対話を通じて、「工具が破損する前に機械を停止させたい」「工具交換基準をより最適化したい」という新たなニーズが明らかになりました。
特に、高価なワークを加工されるお客さまからは、わずかな不良も許容できないという強い要望があり、また従来の加工ワーク数や加工時間に基づく工具交換では、個体差や加工条件によるバラつきに対応できない課題がありました。
これらの課題に応えるべく「摩耗検知機能」は開発されました。

■事業部責任者 中尾政史からのコメント
Dr. Toolは従来の破損検知に加え、新たに「摩耗検知」機能を搭載しました。
工具交換を最適化し、お客さまの生産効率アップに少しでもお役に立ちたいという思いから開発した機能です。多様な加工条件や工具の個体差に伴う課題を解決する第一歩として、私たち中村留精密工業Bridg3事業部は、これをきっかけに現場のお客さまのさらなる困りごとを解決できるよう、より一層の機能強化に取り組んでまいります。
製造現場が抱える課題に寄り添いながら、製造業の持続可能な発展に貢献すべく、これからもお客さまと共に成長していきたいと考えています。

■お問い合わせやご相談はこちら
https://www.bridg3.com/contact

■最後に
今後もお客様のお声を積極的に取り入れていきたいと考えております!機能面など気になることがございましたら、些細なことでもお伝えいただければ幸いです。

今後とも中村留精密工業をよろしくお願いいたします。

【会社概要】
会社名:中村留精密工業株式会社
所在地:石川県白山市熱野町ロ15番地
代表者:代表取締役社長 中村匠吾
設立:1960年12月
URL:https://www.nakamura-tome.co.jp
事業内容:複合加工機、複合精密CNC旋盤

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
中村留精密工業株式会社 Bridg3事業部 中尾
TEL:076-273-1113
e-mail:info@bridg3.com