【お知らせ】ねじ切りにおける切粉分断機能「揺動ねじ切り」搭載開始

中村留精密工業株式会社は、2024年12月出荷機より、切粉分断機能である揺動切削の中で新たに「揺動ねじ切り」が搭載できるようになることを発表いたしました。
今まで外径や内径での切削で揺動切削が可能でしたが、これによりねじ切り加工においても揺動切削ができるようになります。

■揺動ねじ切りとは
ねじ切り加工において、揺動動作を実行することにより切粉を細断する機能です。

揺動ねじ切り画像

タイトル:【新登場】ねじ切り加工の切粉問題を解決する新機能「揺動ねじ切り」が登場!
https://youtu.be/AcvonKvR8f0

■揺動ねじ切り搭載可能機種一覧

搭載可能機種PC画像
搭載可能機種SP画像

※ X軸にリニアガイドを搭載した機械のみ使用可能
※Super NTJは下タレットのみ搭載可能

■開発の背景
ねじ切りはその加工方法から切粉が長くなることが多々あり、特にステンレスやアルミニウムなどの難削材で切粉がつながってしまうことがあります。切粉の処理が充分にできないと自動化において大きな課題となります。そこでねじ切り加工中にX軸を揺動させることで、切粉を分断できるような機能が必要とされました。

■揺動ねじ切りの使い方
揺動ねじ切りを適用したいねじ切りプログラム部分を、G8.5と引数で揺動開始と終了を指令することで起動することができます。

G8.5 P4 I_ K_ Q_ R_ J_ ,A_; ・・・揺動ねじ切りモードオン

ねじ切り加工プログラム

G8.5 P0; ・・・揺動ねじ切りモードオフ

P4:サーボ学習オシレーションねじ切りモードオン
P0:サーボ学習オシレーションモードオフ

I:揺動周波数倍率
K:揺動振幅倍率

以下はねじ切りサイクルのみで使用
Q:ねじ山X座標
R:ねじ仕上げX座標

以下はねじ切りサイクルで直角切込み以外を行う時のみ使用
J:ねじ仕上げ加工開始Z座標
A:ねじ刃先(ねじ山)の角度

■メリット
・切粉の切断ができる
・G92の通常サイクルの中で簡単に使用できる
・G76の複合ねじ切りサイクルでも使うことができる
・テーパーねじ、PT、PF、多条ねじなどでも使える
・シンプルなプログラムでON/OFFの切り替えができる
・揺動切削と揺動ねじ切りは同じ機械で使用できる
・UPPER→L、UPPER→Rと系統をまたいで使用できる

■お問い合わせやご相談はこちら
https://www.nakamura-tome.co.jp/contact_product/

■最後に
今後もお客様のお声を積極的に取り入れていきたいと考えております!機能面など気になることがございましたら、些細なことでもお伝えいただければ幸いです。

今後とも中村留精密工業をよろしくお願いいたします。

【会社概要】
会社名:中村留精密工業株式会社
所在地:石川県白山市熱野町ロ15番地
代表者:代表取締役社長 中村匠吾
設立:1960年12月
URL:https://www.nakamura-tome.co.jp
事業内容:複合加工機、複合精密CNC旋盤

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
中村留精密工業株式会社 販売促進部
TEL:076-273-3823
e-mail:nt-mktg@nakamura-tome.co.jp